意外な素材の組み合わせがアンジェココの真骨頂。パラディーはオレンジ+チョコ+抹茶、マージュはバナナのブリュレ+ココナッツ+キャラメルの組み合わせ。その全てをピュアクリームが絶妙にまとめ上げています。
主張がありながらも、素材との調和性が抜群。
味、見た目ともに満足度の高いクリームです。
アンジェココ開業前、スタッフとして他店舗で働いていた頃からピュアクリームを使っていました。当時より、ピュアクリームの美しい白はほかには無い魅力だと感じていたので、自分の店を開業したらぜひ使いたいと思っていました。味はというと、ちゃんと乳風味があるのに、食べると口溶けがよくてあっさり。うちのケーキにはピュアクリームの35%をよく使っていますが、作り手としては素材の味をあまり邪魔しない、馴染みのよさもすごく気に入っています。また、オーム乳業は地元九州の企業ということもあり、様々なことを相談できる密な関係を築けているので、その関係性がお菓子づくりにも活きていると思います。
魅力はお店の可愛さだけにあらず。
常に新しい美味しさを提案する洋菓子店。
2000年に開業し、現在の場所に2008年に移転。「ヨーロッパの田舎町をイメージ」と吉川さんが語るように、まるでおとぎ話にでも出てくるような可愛らしい外観も人気の理由だ。
入口をくぐるとカフェ、ジェラート、雑貨とジャンルごとに棟が設けられ、一番奥にスイーツ販売の棟が現れる。生洋菓子をはじめ、焼き菓子、チョコレート、コーヒー豆と店内に並ぶ多彩な商品数は圧巻だ。吉川さんの常に新しいことに挑戦する姿勢がお菓子にも現れ、“チョコレートとヘーゼルナッツとレモン”“オレンジと抹茶”など予想外な素材の組み合わせで、新しいおいしさを提案している。