フレッシュバターを使用したアーモンドクリームを焼き上げたサクサクのタルトを土台に、和栗をまるごと入れて、ピュアクリーム35をたっぷりと絞りました。さらにその上から熊本県産の栗ペーストを絞って飾りました。
大牟田のご当地グルメとして有名な「洋風かつ丼」をモチーフにした遊び心あふれるケーキ。スポンジベースにレアチーズと苺ムースを乗せ、ピュアクリームがまとめあげます。カツはエクレア、とろみのある餡はキャラメルのジュレ。グリーンピースはうぐいす豆で、トッピングは季節の果物とクッキーです。
地元の素材で“日本の洋菓子”を作りたい。
“イトーだけの味”に欠かせないピュアクリーム。
オーム乳業の先代の社長から、「地元の素材を使った方がいい」とアドバイスをいただいて以来、30年近くピュアクリームを使っています。食の安全性に対する意識が高まっていることもあり、地元の素材で“日本の洋菓子”を作りたいと近年強く思うようになったことも使い続けている理由のひとつです。やはり、お祝い事に華を添えるデコレーションケーキなどは、ピュアクリームを使った白く美しい生クリームが映えます。私の場合、ピュアクリームにコンパウンドなどを独自にブレンドし、“イトーだけの味”にアレンジ。少しでも配合の比率を変えると、常連の方はその変化に気づきます。それだけ、生乳そのものの味わいがしっかりしているということでしょう。他社と比較すると少し値は張りますが、メインの生クリームをピュアクリーム以外に変えようと思ったことはありません。
大牟田市民の毎日の幸せなひと時にそっと寄り添う、
品揃え多彩な“まちのお菓子屋さん”。
1978(昭和53)年創業。当時より、お呼ばれした際の手みやげや日々のお茶菓子、そしてお誕生日のケーキなど、毎日の幸せなひと時にそっと寄り添うお菓子を作り続けている。健康、安心、安全をモットーに、生クリームはもちろん、小麦粉、卵、フルーツなど使う素材はできるだけ地産地消。ショーケースに視線を落とすと、生クリームで美しくデコレーションされた華やかなショートケーキをはじめ、旬を映し出した季節のケーキや優しい甘さの和菓子まで、その品揃えは多彩だ。新商品も数多く並び、いつ訪れても新鮮な店づくりを心がけている。